フロンティアサイエンス学部生・院生を対象としたキャリア支援イベント「リードオフセミナー」を、２月から３月にかけて計3回開催しました。
フロンティアサイエンス学部だけではなく、他学部からも聴講の応募があり、約50名が参加しました。
2月28日に株式会社桃谷順天館、3月17日に株式会社島津製作所、同じく3月17日にリリース科学工業株式会社の３社から講師をお招きし、ご講演頂きました。
実際に企業で働く社会人のお話しを伺うことで、理系のお仕事の現場や就職活動について理解を深める機会となりました。

大阪に本社を置く化粧品メーカーである株式会社桃谷順天館からは、現職で人事に携わられている社員の方をお招きしました。
自社についての説明に加えて、「人事は何を見ているのか？」を切り口に、学生から寄せられた様々な質問に忌憚なくお答え頂きました。
今まさに就職活動中の学生は、普段疑問に思っているけれどなかなか聞きづらいことを聞くことができ、来年以降に就職活動を控えた学生にとっては、就職活動の雰囲気や、会社というものについて知ることができる貴重な時間となりました。

3月17日は対面・オンラインのハイブリッド形式で、2回続けての開催となりました。

前半は、株式会社島津製作所からは脇華菜博士（本校理工学部生物学科卒業）にお越し頂きました。
脇博士は本学卒業後、他大学博士課程に進み、産業技術総合研究所博士研究員を経験され、現在、島津製作所で生物学の知識を活用して応用技術（アプリケーション）開発に従事されています。
大学在学時の経験や進路決定についての葛藤、経験から得たものについて、博士としての活躍することなど、在学生への様々なアドバイスを惜しみなく頂きました。

後半は、消臭剤の製造・販売をされているリリース科学工業株式会社から赤松実憲氏をお招きしました。
赤松氏は8期生として本学部フロンティアサイエンス研究科を卒業され、現在リリース科学工業株式会社で研究職として新規製剤開発に従事されています。
講義内で研究職としての仕事のやりがいや、入社の決め手などについても言及され、就職活動における意思決定についてのヒントをご教示頂きました。現在は学生時代とは異なる分野の研究をされていますが、FIRST（フロンティアサイエンス学部・研究科）で生物と化学・物理が融合した「生命化学」を学んだ経験が基盤となり、役立っているとも話してくださいました。
学生からの質問にも気さくにお答え頂き、生物系の就職活動の実際や、突破のコツなどについてもアドバイスを頂きました。
今後もフロンティアサイエンス学部では、講演会や企業訪問などを通じて、学生のキャリア形成を支援する活動を行ってまいります。

（フロンティアサイエンス学部　キャリア委員会）