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全国同時七夕講演会2015 ―理工学部物理学科―
2015年7月09日(木) 理工学部新着情報
七夕の日やその前後に、各地で天文や宇宙をテーマにした講演会が行われています。それが「全国同時七夕講演会」です。
甲南大学でも、7月6日(月)、「全国同時七夕講演会2015」が開催されました。今年は山中雅之さんの講演「超新星爆発を追いかけろ!」が行われました。山中さんは甲南大学平生太郎基金研究員で、Ia型超新星を主に研究しています。
Ia型超新星は、2011年にソウル・パールムッターら3人がノーベル物理学賞を受賞した「宇宙加速膨張の発見」に使用されたものです。講演会では、Ia型超新星の概要を説明したのち、自身の経験も交えながら、普通と異なるIa型超新星の発見と、その超新星爆発の観測を日本中の大学望遠鏡やすばる望遠鏡を駆使して行い、どのように世界中の研究者との競争に打ち勝ったのかという顛末を話していただけました。
講演会後にはIa型超新星そのものや天文学における世界との競争などに関する活発な質問が行われ、参加した学生は最先端の研究を身近に感じていました。
山中研究員をはじめ、甲南大学理工学部物理学科では、宇宙の形成や超新星爆発に関するシミュレーションや観測的研究を行っています。
(文責・理工学部物理学科准教授 冨永 望)