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卒業生の高垣菜式さんのロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞の受賞式が行われました
2021年12月04日(土) 理工学部新着情報 お知らせの一覧 理工学部生物学科 卒業生の高垣菜式(なつね)さん(申請時: 甲南大学大学院生) の ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞の受賞式が、2021年11月4日にフランス大使公邸(東京都港区)にて執り行われました。今回、高垣さんが理工学部生物学科の4年生の時からおこなってきた研究が花を咲かせました。
高垣さんの研究を紹介します。私たちの周りには様々な環境の情報があふれています、それらの環境情報には、例えば、光や匂いや空気や温度などがあります。 そのなかでも、温度は地球上に必ず存在し、生体反応にも直接影響を与える重要な環境情報のため、生物の温度に対する応答や適応は生命の維持にとってとても大切です。今回、高垣さんは、線虫の研究から温度を感じる受容体を発見し、なんとそれが、人間においても温度を感じる受容体であることを発見しました。2021年のノーベル賞は、熱さを感じる温度受容体の発見に贈られました。甲南大理工学部で行われた高垣さんの研究成果は、将来、人間の温度が関わる疾患の治療にも繋がるかもしれません。
本賞は、ロレアルグループとユネスコが世界規模で展開する女性科学者を支援する賞で、甲南大学理工学部からは2年連続の受賞となりました。連続受賞は全国の私大で初めてとなりました。
(理工学部生物学科教授 久原篤)
![](https://ch.konan-u.ac.jp/archives/001/202112/d587bfdea38e55d85d63b10ee45f43ff4a06487237c228cc23b01e57873ee764.png)
![](https://ch.konan-u.ac.jp/archives/001/202112/39d35d14f623c6504e1bd91785150d74a90f5eba900d9aa3b585287f214ec472.png)