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    日本天文学会公開講演会

    2015年9月16日(水) 理工学部新着情報
     物理学では、100億光年(1光年は光が1年間に進む距離)という途方もない大きさをもつ宇宙と、1オングストローム(100億分の1メートル)から1フェムトメートル(1000兆分の1メートル)というこれまた途方もない小ささをもつ原子・元素の世界が、密接なつながりをもつものとして研究されています。
     
     甲南大学では9月11日まで日本天文学会が開催されましたが、これにあわせて翌日の9月12日、「元素の起源-宇宙の中のわたしたち人類-」と題した公開講演会が開かれ、甲南大学理工学部物理学科の宇都宮弘章教授による「元素とは何か」、国立天文台理論研究部の田中雅臣助教による「元素が生まれる時」、筑波大学計算科学研究センターの梅村雅之教授による「元素はめぐる」の三つの講演が行われました。
     

     
     年配の方から中学生まで、幅広い年代の方々、約90名の一般参加者にご来場いただきました。講演では「星内部の元素合成では鉄が終着点である」という先生の話に対して、「宇宙は鉄ばかりになってしまうのではないか?」などの沢山の鋭い質問が出て、予定していた時間を大幅にオーバーして盛況のうちに終了しました。
     
     公開講演会は気軽に最先端のサイエンスに触れることができるすばらしい機会です。皆さんも足を運んでみては如何でしょうか?
    (文責・理工学部物理学科准教授 冨永 望)