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    【CUBE】「ツーリズムフィールドワーク」体験記 2022年度授業体験ヒアリング

    2023年2月15日(水) マネジメント創造学部新着情報 お知らせの一覧

    玉田侑雅(たまだゆうが)さん 3年生
    福岡真優(ふくおかまひろ)さん 1年生

    SDGs等において世界的に「持続可能な開発目標」が推進されるなかで、ツーリズムのあり方が見直され、地域の文化、環境の保全を考えたサステナブルツーリズムが議論されている昨今。ツーリズムをめぐる大きな環境変化の中で、サステナブルツーリズムの将来像を念頭に置きながら、国内外におけるホスピタリティ産業の将来像を研究したフィールドワークに参加した玉田さんと福岡さんにお話を伺いました。




    ●このフィールドワークに参加されたきっかけを教えてください。
    玉田:私は今、ホテルでアルバイトをしているのですが、将来はホテル関係の企業で働きたいと思っており、日本と海外の「おもてなし」やホスピタリティの文化の違い、将来像などについてより深く学んでみたいと思い、受講を希望しました。
    福岡:私は全く逆で、ホテル業界には興味も知識もありませんでしたが、知らない分野だからこそ、知ってみたいという気持ちで説明会に行きました。
    実は入学前からオープンキャンパスでいろんな大学を見ましたが、その中でも「現場に足を運んで、その場所や人、実際のコミュニケーションの中から学ぶ」というCUBEのフィールドワークの考え方が、自分の想いと一致し、受験を決意。入学後には絶対に何らかのフィールドワークに挑戦したいと思っていました。

    ●どんな授業で、特に印象に残ったプログラムは何でしたか。
    玉田:ホテルで働くスタッフの方にゲスト講師でお越しいただき、ツーリズムやホスピタリティについての考え方や基礎知識を学びました。その後、実際に外資系ホテルでの一カ月間のインターンシップや、統合型リゾート(IR)の推進をしている地方自治体や国土交通省のヒアリング、空港の訪問などを通して学びを深め、締めくくりには大きなIR施設2つを構えているシンガポールの地に出向き、様々な体験から多様な価値観に触れました。
    特に、マリーナベイサンズIRのスイートルームを見ることができたのは感動が大きく、また、IRに関連した企画プレゼンテーションを現地の大学でおこなう機会を設けていただいたことは大きな成長の場になりました。
    福岡:僕は特に一カ月間のホテルでのインターンシップが大きな刺激になりました。今まではお客さん側でしか行ったことのなかったホテルに、スタッフとして関わることで、ホテルの想いを知り、わかりやすいサービス内容はもちろんですが、一つ一つの話し方やしぐさへのこだわりなど、ホスピタリティの奥深さを感じました。

    ●授業を進める中で、苦労されたことや、その乗り越え方を教えてください。
    玉田:僕はインターンシップ先でHSK(ハウスキーピング)とFB(料飲部)を担当したのですが、外資系ホテルということもあるのか、一つ一つの対応が丁寧で、相手に寄り添うことを重視しており、ホスピタリティの集大成がそこにあるように感じました。特にハウスキーピングは、裏方であり、お客さんの反応が見えないからこそ、利用者の立場に立って想像力を働かせないといけない点が難しかったです。だからこそ、実際には会えなくても、気持ちよく使ってもらえるように、手紙を添える新しい形のコミュニケーションを提案しました。




    福岡:色々な部署を担当した中でも、エグゼクティブラウンジでは特に気を遣い、大変なことも多かったです。苦労はしましたが、お帰りの際に担当したお客様から手書きのお手紙をいただくこともあり、自分のサービスや想いが伝わったことを実感できると、励みになりました。実はインターンシップ中に香川県から両親がホテルに泊まりに来てくれて、実際に働いているところを見てもらいました。両親には、その後のプライベートでも、気遣いができるようになった、変わったととても驚かれました。
    また、運営に関する企画を英語で提案し、ホテルのGMに直接お話を聞いてもらってフィードバックを受ける機会も設けていただき、とても緊張しましたが、大きなやりがいと達成感につながりました。その後もお世話になった方とSNSでつながるなど、このフィールドワークをきっかけに、新しいつながりもできました。

    ●このフィールドワークを通じて学んだことと、今後の目標を教えてください。
    玉田:ホテルインターンシップでは、「徹底したプロ意識」を感じました。スタッフの皆さんは特に具体的な指示を受けたり、ルールとして決まっているわけではないけれど、「お客様に対して何ができるのか」「相手は何を求めているのか」、働き手が創意工夫し、常に相手を喜ばせたいという気持ちを持っておられ、その考え方に触れたり、その現場を見られたことは、自分の将来の選択に大きな収穫になりました。シンガポールは、IR(統合型リゾート)が刺激的だったことはもちろんですが、現地の大学でも、観光地でも、シンガポール出身の方は少なく、みなさん働きに来られていたり、目的を持って学びに来られていたりとグローバルで、多文化を許容する風土の国であることを感じました。今回の気づきや反省をきっかけに、将来の夢に向けて、英語力を磨き、ホスピタリティの気持ちを大切に、授業にもアルバイトにも取り組んでいきたいです。
    福岡:シンガポールでは、苦手な英語を使ってのコミュニケーションでしたが、伝えたいという気持ちが後押しになり、なんとかコミュニケーションをとることができました。聞く量・話す量が圧倒的に多いCUBEの英語の授業が生きたことを実感する一方で、もう一歩踏み込みたくても踏み込めなかった自分の英語力がもどかしく、英語をより一層頑張りたいと思えました。
    また、もう一つ強く感じたのは、「トライすることの大切さ」です。フィールドワークに参加したことはもちろん、実際の現場でも、やりたいことを声に出して伝えてみたり、自発的に動いてみたり、企画を提案してみたり、自分からトライすることで、何かが変わるし、誰かが見てくれているということを実感した数カ月でした。その機会を与えてくれたこの授業やCUBEには本当に感謝しています。これからも、何事も面白がりながらトライする気持ちを大切にしていきたいです。        

    以上