古田ゼミの専門は税務会計です。本来は、“法人税法の会計学的検討”、というのがその内容ですが、ゼミ生の興味と関心でかなり広く、「会計か税金が絡んでいること」を条件にいろんなテーマを設定して学んでいます。

　3回生の夏には3泊4日を基本とした夏合宿を行い、4回生のサポートをもらいながら、とにかくとことん考えて研究をまとめ、直後のインゼミ（他大学の会計系ゼミとの研究報告会）で報告するのが古田ゼミの伝統です。2016年の夏合宿では「EUの付加価値税と日本の消費税について」というタイトルでインゼミに臨みました。2015年も消費税でしたが、2014年は法人税率と国際課税、2013年は外貨建取引をテーマに設定しました。この経験をもとに卒業論文のテーマを各自で自由に設定していくのですが、歴代のゼミ生にゼミの思い出について聞くと、みんな口を揃えて「夏合宿」と言います。

　大学は、自らの意志で自らの興味をとことん追求して研究する場です。しんどいですが、こういうものも大学生としてのいい経験になればと考えています。（経営学部教授・古田美保）