2016年4月27日付日本経済新聞朝刊「キャンパス発　この一品」にて、経営学部　西村順二教授のゼミに所属する女子学生が、アシックス商事株式会社と就活生向けパンプスを共同開発した記事が掲載されました。

 

　西村教授は2014年末にアシックス商事よりパンプスの共同開発をもちかけられました。一般的に大学との共同開発、特に文系学部の共同開発では、ある程度出来上がった製品に対してユーザーとしての学生一般・若者一般の意見を聞くだけのケースが多く、専門の研究視点からの参画はあまりありませんでした。文系における産学連携として、西村教授は、マーケティング論を専攻する学生として、共同開発作業にはその専門であるマーケティングを活用して参画するよう学生の指導をしました。

 

　アシックス商事マーケティング部門との共同開発の過程では、女子学生がパンプスにどのような機能を求めているかアンケートを実施し、他大学生を含め500名から回答を集め、立ち仕事の多い看護師の声も聞き取りユーザー目線にこだわりました。仮説を立て、それを検証するように求めました。このため、製品には専用の木型を開発し、つま先部分を従来より幅広にしたり中敷きを採用し歩く時の衝撃を吸収するなど履き心地を重視しました。デザインでもかかと部分をやや細くしてスッキリした印象を与え面接時に好印象を抱かせるよう工夫しました。

 

 パンプスの価格は4,900円（税抜）、2015年12月から大手量販店や大学生協などで販売しています。

約1年にわたり就活パンプスの開発に関わった西村ゼミ女子学生達は、まさしく就活戦線の真っ只中、この靴をはいて活動しています。

 

 

（文責：経営学部 西村順二）