ビジネス・プロフェッションコース（BPコース）における2023年度「特論Ⅲ」では、一線で活躍されている様々な方々をお招きし、企業の現状や直面する課題を踏まえ、新たな事業や課題解決手法を検討する実践型の演習を行なっています。この一環で、去る5月9日の演習では、森下仁丹株式会社の森下雄司社長をお迎えしご講話いただきました。

　森下仁丹様は、創業130年の信頼をベースに質の高い経営を進められ、創業時より、いわば生まれながらのSDGs企業として、社会に貢献してこられました。また、常に新しいものにチャレンジする革新の精神で時代の荒波を乗り越え、企業のシンボルマークでもある大礼服マークに表わされるとおり、「世界に健康と保健を運ぶ外交官になる」、そして130周年を契機に自社の歴史と企業価値を整理し、パーパス経営を実践しています。シームレスカプセル技術による多様な健康事業への展開や、その技術の他の事業への拡張は、同社の時代の変化への対応力を象徴的に物語っています。

　講話後、1995年、本学経営学部ご卒業の森下社長の巧みなご指導でBP 14期生との間で活発な議論が交わされ、学生は「飽きない商い」の魅力に触れることができました。その結果、「納豆の醤油カプセル」、「コーヒークリームカプセル」、「コラーゲンサプリカプセル」、「調味料のカプセルセット」など、すぐにでも事業化の可能な提案が学生からなされるなど、凝縮された時間の中で「時代をもっとオモロくする」刺激的な創発空間が形成されました。森下仁丹様有難うございました。これからも、どうか、よろしくお願いいたします。