所得課税法の授業の一環として、12月4日（火）の講義では、神戸税関より首席税関考査官の伊藤正治氏をお招きし、「税関行政について」をテーマとした講義が行われました。税関の3つの使命である、①水際における国民の安全・安心の確保、②適正・公平な関税・消費税等の徴収、③貿易の円滑化、に関して具体的な事例を用いて詳細な説明の後、学生との質疑応答がありました。

 

　「輸入による関税額は、原産国と品目によって変わるものと初めて知った」、「知的財産侵害物品（コピー商品）の問題は、資源の乏しい日本では深刻である」、「［税関は］国民の日々の生活（消費活動や生産活動）に欠かすことができない『縁の下の力持ち』といった印象を受けた」等々、コメント用紙には、いろいろな感想・意見が寄せられました。

 

　学生にとっては、税関業務・税関行政の最前線で活躍されている講師の説明を受けて、国民の安全・安心、我々の日々の経済活動が円滑に営まれるために「税関」の果たしている役割の重要性が認識できたように思います。（経済学部特任教授　竹内綱敏）