12月16日（土）に、甲南大学・ネットワークキャンパス東京において、2017年度の「アクティブ・スチューデント・プログラム」が開催されました。同プログラムは、研究計画書を審査対象とする書類選考によって選ばれた経済学部の学生が、その研究成果を在京の甲南大学卒業生に対して発表するもので、2004年度から始まり、今年で14回目を数えます。

 

　今年度は、石田ゼミ・市野ゼミ・寺尾ゼミの3つのゼミが選ばれ、計25名の学生が参加しました。石田ゼミは「甲南大学に関するイメージ調査にもとづく分析」について、市野ゼミは「同調行動に関するアンケート調査にもとづく分析」について、そして、寺尾ゼミは「献血制度に関する分析」について、それぞれ30分間の研究発表を行いました。

 

　3つの研究発表の終了後には、参加していただいた卒業生のみなさんから、全体についての講評をしていただきました。そのなかには、長野から新潟に出張後、その足で東京まで駆けつけて参加してくださった方もおられました。さらに、今回、プログラムに参加していただいた卒業生のなかには、学生のときに発表者として登壇した経験がある方も複数おられました。

 

　手元の辞書によれば、研究とは、「あらゆる現象の真理や原理を明らかにするために行われる知的な行為のこと」とあります。現役の学生と卒業生が研究を通して知的な交流を行い、参加するすべての人々が真理や原理の一端をつかむための機会として、本プログラムが今後も継続されることを願ってやみません。（経済学部教授 寺尾 建）