私の4年次ゼミ（ゼミⅢ）では、毎年度、個人またはペアで卒業研究に取り組んでいます。研究成果を、20分程度の研究発表（プレゼンテーション）または10,000字程度の論文にまとめています。

ゼミの専門分野は「財政・金融」ですが、「経済学」そのものが世の中全体を見る学問であるということから、研究テーマについては、「財政・金融」や「経済学」に限定せず、「身近でリアル」「自分自身が取り組んで楽しいと思える」テーマを自由に設定してもらっています。

今年度は11名が個人で研究発表をおこない、うち1名が卒業論文も提出しました。研究テーマは、健康・医療、地域振興・観光、ドローン、スポーツ（野球、卓球、eスポーツ）、テレビドラマ・映画などの多岐にわたりました。

1月11日と18日に卒業研究発表会を開催しました。興味や関心を持って楽しく集中して研究に取り組めたようで、自分の言葉でしっかりと自信にあふれた発表ができていました。発表の後は活発な質疑応答がおこなわれました。2週にわたる長丁場でしたが、私も含めて全員の達成感は大きく、2年半のゼミ活動を通じての成長を強く実感できた時間となりました。

研究発表のスライド資料と論文を製本した冊子（写真）を、卒業式の日に全員に渡すことになっています。卒業研究での学びと経験を社会に出てからも活かしてもらえると嬉しいです。

（経済学部教授　　永廣　顕）