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    出所者の社会復帰を考える

    2018年5月22日(火) 法学部新着情報
     ゴールデンウィークが過ぎて新歓気分は終わり、大学は本格的に始動しています。えん罪救済ボランティアも、50人近い新入生が加わり、活動を活性化していこうと考えています。
     そんな中、えん罪救済ボランティアの今年度第1回の交流を立命館大学いばらきキャンパスで開催しました。あいにくの雨模様でしたが、甲南大学からも30名近い学生が参加しました。
     ゲストとして、今回は、NPO法人マザーハウスの五十嵐弘志理事長をお招きしました。
     マザーハウスは刑務所からの出所者の社会復帰を支援するNPOです。五十嵐さんご自身も刑務所の服役経験があり、ご自分の経験から「償う」「回復する」こととはどういうことか、更生を支援するためには何をすればよいのか、どうすれば新たな被害者を生まないような社会にできるかを考え、現在の取り組みを始められました。

     
     刑務所の中の生活や特殊な権力関係についてのお話に始まり、ご自分の経験を交えながら、法人を設立するに至った経緯について語っていただきました。
     人から必要とされる経験や社会とつなぐ経験を経て、人は他の人との関係性に気づくことができること、当事者にとっては心のケアが必要であること、当事者の本当の声を聴くことの重要性などについて、具体的な事例を交えながら、わかりやすくお話しいただきました。また、刑務所の中にもえん罪の疑いがある人がいること、しかし声を上げられない人が多いことから、えん罪救済の活動には大きな意義があると、激励していただきました。
     
     刑務所の中の生活がどのようなものなのか、社会復帰はなぜ難しいのか、犯罪被害者の問題をどのようにしていけばよいのかなどを、じっくり考えることができた2時間でした。
     
     五十嵐さんはご自身の経験について本も執筆されています。
    五十嵐弘志『人生を変える出会いの力――闇から光へ』(2016年)。

     
    (法学部・教授 笹倉香奈)