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    教育懇談会で「模擬裁判」を上演しました!

    2017年5月29日(月) 法学部新着情報
     5月27日土曜日に開催された保護者向けの「教育懇談会」にて、模擬裁判を上演しました。

     
     本来は裁判員裁判で審理・判決される事案でしたが、時間の都合上、今日は裁判長1人の単独体で審理を行いました。
     
     実際の裁判は数日間から時には数十日間かけて行われます。それを30分の企画で行うのはなかなか大変です。ただ、学生さんたちの熱のこもった演技もあり、見に来てくださった方に「疑わしいときは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則をご理解いただくことができたのではないかと思います。
     
     刑事裁判では、立証する責任は検察官にあります。そして、検察官が「合理的な疑いを超えて」被告人の有罪を立証することができないときは、無罪を言い渡さなければなりません。「疑わしいときは被告人の利益に」、つまり有罪だと確信ができないときは判決は「無罪」にしなければならないのです。
    誤って無実の人に有罪判決を言い渡さないために、刑事裁判にはこのようなルールがいろいろあるのです。
     
     甲南大学法学部では、学生が模擬裁判を上演することなどを通じて、法が社会でどのように使われているのかを体験できるような学習を積極的に行っています。オープンキャンパスでも模擬裁判は人気のイベントです。是非お越し下さい!


     (法学部教授 笹倉 香奈)