新着情報
兵庫県庁職員の方による講演会を開催しました
2023年11月06日(月) 法学部新着情報 お知らせの一覧例年、甲南大学法学会は、実務の現場で活躍されている方々をお招きする講演会を開催しています。本年度は、兵庫県財務部県政改革課で、行財政改革をご担当されている津田真宏様にお越しいただきました。
はじめに国・都道府県・市町村の関係や役割の違い、兵庫県で実施している業務や職種の多様性など、県政を理解するために必要な基礎知識についてご説明していただきました。その上で、これまで兵庫県が取り組んできた行財政改革について、データを交えながら丁寧に大変わかりやすく解説していただきました。
兵庫県は、1995年1月の阪神・淡路大震災によって甚大な被害を受け、総力を挙げて復旧・復興事業に取り組みましたが、結果として、深刻な財政悪化に直面することになりました。
しかし、この30年間、地道な改革がみのり、財政状況は改善し、現在は、更なる発展に向けて、若手起業家やスタートアップの育成・支援、インバウンド誘客の活性化、若年層の定住促進、多様な課題に対応できる県職員の養成など、新たな取り組みが積極的に展開されているとのことでした。受講した学生たちは、津田様のお話を通じて、まさに「躍動する兵庫」の一端を感じ取ることができたようでした。
質疑応答の時間では、県政だけでなく、就職活動に関連する質問もあがり、津田様には大変丁寧に、またフランクにお答えいただきました。なかでも「兵庫県は旧5国(摂津・播磨・丹波・但馬・淡路)から成り立っており、学生時代にぜひ各地を訪れて地域色の豊かさを体感してほしい」とお話されていたのが印象的でした。
今後も甲南大学法学会は、実務の最前線で活躍されている方々をお招きし、公務員を志望する学生に有益な機会を提供していきます。
(法学部事務室)