去る七月九日、甲南大学構内の甲友会館にて、作家の福永信さんをお招きして「ぼくはこうして作家になった。しかし・・・」と題した講演会を催しました。
福永さんがどんな学生時代を過ごし、何がきっかけで作家として歩み出すことになったか。作家となってからの生活に、学生時代の経験がどのように影響しているかをお話していただきました。お話のあとの「余興」として、福永さんの趣味が写真ということから、取材先で撮った沢山の写真を紹介してくださいました。
質疑応答では、会場からは多くの質問が寄せられ、福永さんも驚きの様子でした。福永さんの意向で、最後の質問の代わりに、短編小説「帽子」の自作朗読が行われ、盛大な拍手と共に講演会は幕を下ろしました。
講演の冒頭で、福永さんは「この講演では雑多なことをお話しすると思いますが、そのなかから、みなさんの心に響くものがあれば幸いです」と仰いました。福永さんが学生たちへ込めたメッセージを、それぞれの学生が胸に留め、今後に活かしていけたらと思います。
（文責：文学部英語英米文学科秋元ゼミ４回生山平善弘）

福永信さん（右）と秋元教授（文学部英語英米文学科）



講演中の福永さん

自作短編「帽子」の朗読