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大澤ゼミで公認心理師を目指す学生たちがカフェのある心理カウンセリング施設を見学しました
2025年12月04日(木) 文学部新着情報 お知らせの一覧2025年6月1日、文学部人間科学科の大澤ゼミで、公認心理師を目指す学生たちが「京都ここてまる」さんを見学訪問しました。「京都ここてまる」さんは、カフェが併設された民間の心理カウンセリング施設です。その見た目は、小さな町家を改装したおしゃれなカフェレストラン。一般的に想像されるカウンセリング施設とは違う概観に、学生たちも「え?ここがそうなの?」と驚いていました
1階のカフェでお茶やスイーツを楽しみつつ、公認心理師/臨床心理士である別司ちさと先生から、こうした心理相談・支援の場を作った経緯や日々の活動、心がけておられることなど、たくさんのお話を伺いました。2階にあるカウンセリング室も見学し、学生たちからは「お家にいるような雰囲気で、安心して悩みを話せそう」「1階にいる人の声も全く気にならなかった」などの感想が挙がりました。
心の不調や病気に対する偏見や誤解を減らし、つらい思いを抱えている人たちが気軽に、安心して相談できるような場にしたい。そうした思いから、地域に開かれた場所でカフェ併設のカウンセリングの場を作ったこと、心に不調を抱えている人もそうではない人も安心して訪れ、気兼ねなく過ごせる場所としてカフェが機能していることなどが別司先生から語られました。学生たちはそのお話に真剣に耳を傾け、熱心にメモをとっていました。別司先生のフレンドリーで温和な雰囲気と熱意のあるお話に動かされたのか、学生たちから様々な質問が挙がり、それを受けた別司先生も一人ひとりに真摯に対応して下さって、あっという間に交流の時間が過ぎていきました。
今回の見学は、現役の心理士さんに直接お話を聞くことができただけでなく、地域社会の中での心理職の在り方やその役割、将来のキャリア形成についても考える、とても貴重な経験になりました。今回は諸事情で、心理職を志望する学生のみの見学となりましたが、今後も大澤ゼミのテーマである「心の健康」に関心を寄せる学生たちとこうした場を訪問し、心の不調とその予防・回復に向けた支援について考える機会を作っていきたいと思います。
最後に、貴重な機会をいただきました別司先生とスタッフの皆様に、心から御礼申し上げます。(文学部教授 大澤)


