新着情報
甲南映画祭 ’25 学生スタッフによる作品紹介・教員インタビュー(10)
2025年12月01日(月) 文学部新着情報 お知らせの一覧今年の甲南映画祭の紹介記事、最後は《万博映画ミニ特集》から12月9日(火)および10日(水)に上映する寺嶋真里監督『EXPO’25 前衛の記憶〜アコを探して』(2024年)です。文学部英語英米文学科の大岡美月さんが、川田都樹子教授にインタビューをして見どころをうかがいました。
Q. この映画を選んだ理由はなんですか?
A. 今年、2025年。日本では、大阪万博が開かれました。
万博を控えた2023年、甲南映画祭をすることに決まりました。その当時のテーマが「万博」だったのです。万博に関わっている既存の映画の中から選ばれている中、万博映画を新たに撮ろう、となって取り組み始めたのが、この『アコを探して』という今回上映する作品でした。
Q. 実際に万博で上映されていましたよね?
A. はい! しかし、今回見ていただくのは“反万博”ver.です。万博に出したいわゆる「忖度」された作品ではなく、万博ぶっ潰せ〜、と内に秘めていたものを万博に足を運んで鑑賞した皆様も知らないような裏側が語られます。
Q. 映像としてどこを見てほしいですか?
A. いっろいろ見所はあるんですけどね、主演の5名が踊るミエさんから服を借りて、1970年代の姿になるんです。その姿になった彼らを是非見てください。そして、彼らは踊るミエさんの指導のもと、当時の楽曲を踊るんです。ぜひ見てあげてほしいですね! 当時の曲となるとコピーライト、権利に引っかかってしまいますから、踊るミエさんの歌と彼女率いるバンドに乗って当時の若者たちの文化の再現を是非見てあげてください!
Q. 先生からメッセージはありますか?
A. 作品そのものがメッセージです。どうか受け取ってください。
インタビュアーのコメント
一度でも、万博って何? なんの意味があるの? と思ったことはありませんか?また、現代の表現の自由に違和感を感じたことは?
アンチってなんなのでしょう。反駁を表現することは、果たして悪いことなのでしょうか。誰しもが表現をし、悲しいことにその誰もを非難する場面が蔓延っています。
二度と見ることのできない、アバンギャルドな作品。触れないなんて勿体無い! さらには監督が直々に来訪してくださるのです。共に反万博に現れる表現の実態を見てみませんか? どんな方々も大歓迎、ぜひお待ちしております。
※ 11月29日(土)午後1時から5号館1階511教室にて、震災30年シンポジウム「防災文化の形成における大学の役割」を開催します。こちらもぜひいらしてください。
『EXPO’25 前衛の記憶〜アコを探して』の上映時間、および映画祭全体のスケジュールは、
甲南映画祭公式ウェブサイト(https://www.konan-u.ac.jp/konan-film-festival/)をご覧ください。
(文学部教授 中町信孝)


