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    甲南映画祭 ’25 学生スタッフによる作品紹介・教員インタビュー(8)

    2025年11月20日(木) 文学部新着情報 お知らせの一覧

    今年の甲南映画祭では《万博映画ミニ特集》として、1970年の大阪万博に関連する作品も上映します。まずは12月8日(月)に上映する勅使河原宏監督の『1日240時間』(1970年)について、文学部人間科学科の西田尚矢さんが、友田義行教授にインタビューをしました。


    『1日240時間』 ©一般財団法人草月会


    文学部日本語日本文学科の友田義行教授に映画『1日240時間』についてお話を伺いました。

    Q.なぜこの映画を選ばれたのですか?
    A. 第1回の甲南映画祭のテーマが万博であり、2025年の今年も万博が開催されていることから再上映をしようと思ったからです。また『1日240時間』は55年前である1970年の大阪万博のために作られた映画ですが、今こそ見るべき映画だと確信があるからです。

    Q. 映画のおすすめポイントは何ですか?
    A. 1970年代に、活動速度が10倍になるアクセレチンという架空の薬が登場したことによって社会がどうなるのか、幸せになることができるのかという点です。また自動車やインターネットによる情報を使い、ある意味10倍速以上で生きている現代の私たちとの共通点や相違点があるところです。

    Q. 映画を通して感じてほしいことはありますか?
    A. タイムパフォーマンスや効率を追求することによって、私たちは幸せになれているのでしょうか? 例えばアニメや映画を早送りで見ることは考えて感動する時間を本当に得られていますか? その浮いた時間を活用できていますか? このような現状を踏まえてタイムパフォーマンスや効率求め続けることが本当に良いことなのかもう一度考えてほしいです。

    ・インタビュアーのコメント
    振り返ると私も時間を節約するため、授業動画などを早送りにして見た経験がありますが、却って時間がかかり効率が悪くなってしまったように感じます。現在は様々な事が早くなっていく時代ですが、そんな時代だからこそ結果だけを見るのではなくもっと過程に焦点を当ててみようと思いました。



    『1日240時間』の上映時間、および映画祭全体のスケジュールは、
    甲南映画祭公式ウェブサイト(https://www.konan-u.ac.jp/konan-film-festival/)をご覧ください。

    (文学部教授 中町信孝)