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人間科学科のゼミで沖縄へフィールドトリップに行きました!
2025年11月14日(金) 文学部新着情報 お知らせの一覧敗戦から80年を迎えた今年、太平洋戦争を振り返る報道や催しが盛んですが、文学部人間科学科の西ゼミでは10月に沖縄へフィールドトリップにおもむき、現地の学生達や住民の方々と話し合いながら、過去の戦争とともに現在につながる基地問題についても考えました。
まず宜野湾市の沖縄国際大学を訪れ、学生ボランティアサークルSmilifeの協力を得て、沖縄戦の戦跡見学と基地問題を知るためのレクチャーをいただき、少人数ディスカッションをおこなうことができました。普天間基地のすぐ隣に位置する沖縄国際大学では、2004年に米軍ヘリがキャンパス内に墜落する事故が起き、今でも騒音で授業が中断することが日常茶飯事だと言います。不安や納得できない面がある一方、意外なことに、アメリカの文化や米国人との接点があることにはメリットと感じられる面もあるとのことでした。
翌日は名護市に向かい、普天間基地の「移転」先として工事が進められている辺野古で建設現場を見学した後、周辺にお住まいの方々とじっくり話し合う時間を持ちました。ジュゴンが生息すると言われる美しい海に基地が作られている様子は衝撃的でした。住民の方々から様々な質問を問いかけられ、率直に対話を重ねていくうちに「日本に基地は必要、でも自分の近くにあってほしくない」と考えている自分たちの矛盾に気付かされ、日本の安全保障や今後の平和構築にどう向き合うか問われている思いがしました。
沖縄の歴史や現状について図書やインターネットで事前学習をして行きましたが、実際に沖縄に行って同じ大学生や現地の人々と出会い、交流しながら教えられたことではじめて得られる貴重な気づきがたくさんありました。(文学部教授 西欣也)


