6月19日にペンシルヴァニア州ウィルクス大学准教授の志水昭先生をお招きしてオープンセミナーを開催いたしました。志水先生は甲南大学法学部を1993年に卒業後、トラック運転手を経験したのち、ミュージシャンを目指して渡米、その後一転してイリノイ大学大学院歴史学部に入学、2011年に近世日本の市場文化に関する博士論文で学位取得、という異色の経歴を持ち、甲南大学のOBという意味でも、学生たちにとって興味深い機会となりました。
授業は「神戸からアメリカ、アメリカから神戸・・ソトとウチから見る日本」と題され、海外で見られる「和食」を切り口に「和食」とは何か、国と結び付けられた文化というものの真正性って固定的なものなの？という疑問を提示していく形で進みました。食を通して文化のauthenticityのありかを問う身近かつ刺激的なトピックもさることながら、学生との対話を誘発し続ける授業の仕方に触発されて、学生からも多数の自由な意見が出て、考察が深まりました。（文責：秋元）