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文学部日本語日本文学科友田ゼミがNHKの取材を受けました
2025年9月24日(水) 文学部新着情報 お知らせの一覧2025年4月30日(水)・7月21日(月) 文学部
日本語日本文学科友田ゼミの2年生が、NHK大阪放送局から取材を受けました。4月30日の授業では、1970年に大阪万博で上映された短編映画『1日240時間』のデジタル復元版を鑑賞。その後、この映画の表現やテーマ、さらに1970年と2025年の万博を巡って議論を行いました。
『1日240時間』は作家の安部公房が脚本を書き、勅使河原宏監督が映像化した作品です。飲むと10倍速になれる薬が発明された近未来を描いた作品ですが、スピードアップしても社会が混乱するばかりで幸せになれないという展開が、現代のゼミ生たちには印象に残ったようです。上映後の議論では、未来の夢を語るはずの万博で、加速したいという欲望の弊害を描くという「皮肉」に挑戦した意図などが問われる一方で、時代的な背景を知らないと分かりにくいといった意見も出されました。文学も映画も、制作されてから時間が経つと分からなくなる部分もありますが、それを調査や議論を通じて分かるようにしていくのも研究です。
学生は記者から取材を受けたあとで、逆に自分たちから記者に質問を投げかけていましたが、「テレビ局の労働環境はブラックなのか?」といった率直すぎる質問もあり、進路(就職)について考える機会にもなったようです。7月21日に追加取材があり、7月23日のニュース番組「ほっと関西」で放映、8月30日の「おはよう日本」で再放送されました。


(文章・写真:文学部教授 友田義行)