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心理学とコミュニケーションAIの製品開発との繋がり:人間科学科 野崎ゼミ
2025年1月25日(土) 文学部新着情報 お知らせの一覧AIという言葉をよく聞くようになりましたが、近年、人と効果的にコミュニケーションすることを目指すAIの開発が進められています。このようなAIの開発を進めていく際には、人の心を対象とする心理学研究の知見も重要です。文学部人間科学科の野崎ゼミでは、コミュニケーションAIのアプリ開発や製品化を主事業とするSELF株式会社と連携し、2022年度より継続して、学生が主体となったプロジェクトを実施しています。
コミュニケーションAIを開発する際には、テキストでコミュニケーションするのか、音声でコミュニケーションするのか、また、AIをアバターとして表現するか否かといった、インターフェイスのデザインも重要になります。そこで、2024年度は、心理学の実証研究の手法を用いて、ユーザーが感情を共有する目的(アドバイスがほしい、もしくは共感してほしい、など)に応じて、どのようなインターフェイスだとコミュニケーションAIをより使いたいと思うのかを調べる研究を計画し、大学生を対象に調査を実施するともに、得られたデータの分析を行いました。
調査結果に基づき、学生がグループに分かれ、今後のコミュニケーションAIアプリの開発に活かせる内容をまとめました。そして、SELF株式会社のスタッフに議論した内容のプレゼンテーションを行いました。実際の研究結果に基づく議論を行ったことで、双方に新たな気づきが得られ、心理学研究と製品開発との繋がりを体感することができました。
(文学部人間科学科 准教授 野崎優樹)