文学部歴史文化学科では毎年、基礎演習IIの授業の一環として1年生全員での日帰りバス旅行を実施しています。過去には竹田城（兵庫県）、大塚国際美術館（徳島県）、近江八幡（滋賀県）などを訪れました。コロナ禍で2020年度から開催が見送られていましたが、今年度ついに再開することができました。今年度の行き先は兵庫県朝来市の史跡生野銀山です。
　歴史文化学科では、史料の読み解きと並んで、フィールドに出て自分の足で歩き、目で見て耳で聞いて体感する学びも重視しています。今回のフィールドワークでは、日本中近世史（戦国時代から江戸時代にかけての銀山開発）、日本近代史・民俗学・地理学（明治政府による官営鉱山、フランス人技師フランソワ・コワニエの招聘と鉱山の近代化、鉱山町の暮らし）、アジア史・西洋史（銀の流通とグローバル・ヒストリー）、民俗学・地理学／観光学（地域おこしの実践例：超スーパー地下アイドルGINZAN BOYZ）など、歴史遺産・文化遺産としての生野銀山をいろいろな観点から読み解くことができました。
　次のリンク先（歴らぼWebサイトhttp://www.konan-u.ac.jp/hp/rekibun/?p=1680）では、当日の様子や学生から寄せられたコメントもいくつか紹介しています。

（文学部教授　図師宣忠）