文学部人間科学科の服部ゼミでは、個人では行きにくい場所や体験できないような方法で芸術活動に触れる「遠足」を毎年行っています。芸術家のアトリエを訪問したり、陶芸体験をしたりと、年によって内容はさまざまですが、今年は、滋賀県大津市で成安造形大学の学生さんや先生と交流しました。
　成安造形大学では、有志のプロジェクトゼミとして「堅田・はまさんぽ」というアートイベントを毎年実施しています。堅田地域の旧市街地の住民の方々と協力しながら、空き施設やショーウィンドウに作品を展示し、地域の子どもたちや障害のある方々とワークショップを行うなど、地域密着型のイベントです。
　今回の「遠足」では、このプロジェクトを企画した成安造形大学の学生の皆さんや先生方のご案内で、ワークショップを体験したり、堅田の旧市街をグループに分かれて歩きながら作品を鑑賞したりと、「堅田・はまさんぽ」を存分に楽しませていただきました。
　鑑賞後は、地域の方々のご厚意で貸していただいた自治会館で、イベントの感想を共有したり、各自が取り組んでいる研究テーマを発表したりと、成安造形大学の学生の皆さんとの交流を深めました。まったく領域が異なる大学、学科に所属する同世代の学生さんたちとの交流は、ゼミの学生にとって大きな刺激となったようです。

（文学部人間科学科教授　服部正）