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    秋元ゼミで「オープン・セミナー inviting 小竹由美子さん」を開催しました

    2022年7月21日(木) 文学部新着情報 お知らせの一覧

     去る6月23日木曜日の3限に、文学部英語英米文学科秋元ゼミと「英米文学研究」「イギリス文学思潮史」の合同授業として、翻訳家の小竹由美子さんをお招きしてオープン・セミナーを開催しました。オープン・セミナーとは、授業の一環として開講しながら、学内のすべての学生を参加可能としたオープンな特別授業のことです。
     今回のゲストの小竹由美子さんは、ノーベル文学賞を受賞したカナダの女性作家アリス・マンローの翻訳でもよく知られ、すでに50冊を超える英米の文学作品を翻訳されてきた日本の英米文学翻訳の最前線で活躍されている翻訳家です。
     大学卒業後、パートナーの郷里高松に移り住み、そこで英語を勉強し、41歳で翻訳出版に至るというデビューの遅さにもかかわらず、毎年2,3冊の翻訳をコンスタントに日本の読書界に送り込んできた小竹さんの経歴を振り返りつつ、幅広いジャンルや世代、文化的民族的背景を持つ作家を訳してきた小竹さんの翻訳の技法、翻訳のおもしろさ、難しさ、好きなことを仕事にすることの意義など多岐にわたってお話を伺いました。小竹さんの翻訳が幅広く膨大な読書量に裏打ちされていることや、マンローをノーベル賞受賞以前から愛読し翻訳企画を通していたことに端的に見られる「目利き」としての能力の高さが垣間見られる大変充実した対話となりました。



     後半の質疑応答コーナーでは学生からの質問が途切れることなく続き、講義時間が終了しても小竹さんと話したりサインを求める学生の列がしばらく途切れませんでした。




     文学部では2018年に温又柔さん、木村友祐さん、福永信さんをお招きして開催したシンポジウム、2019年にエトガル・ケレット夫妻と西加奈子さんを招聘した文芸イベントなど、一般の方にもオープンした文芸企画を発信してきましたが、今回もその一環であり、これからコロナ禍が収まった暁には、また学外にもオープンにした文芸イベントを開催すべく鋭意準備中です。これからも甲南大学文学部発の文芸イベントにご注目ください!
    (文責:文学部英語英米文学科教授 秋元孝文)