新着情報
米国フィンドレー大学とのCOIL型授業(社会学科 松川恭子ゼミ)
2022年7月19日(火) 文学部新着情報 お知らせの一覧COIL(Collaborative Online International Learning)について
文学部社会学科の松川恭子ゼミは、米国オハイオ州にあるフィンドレー大学(University of Findlay)とのCOIL型授業に今年の1月、5月の2回にわたって参加しました。COILは、ICT を活用した海外の学⽣との協働学習のことです。コロナ禍で海外への渡航が困難な中でも国際交流が可能ということで、急速に普及しました。
甲南大学で初めて実施された COIL型授業は、2021 年夏期開講のキャリア創⽣共通科⽬国際系「エリアスタディーズ」(全学共通教育センター 山本シャーリ特任講師担当)です。この授業では、⽶国ピッツバーグ大学の学生とオンラインで協働作業を行いました。
フィンドレー大学と甲南大学・甲南高校のコラボレーションとして実施
上記の経験を踏まえ、今回のフィンドレー⼤学との一連のCOIL型授業は、甲南⼤学及び甲南⾼校との新たなコラボレーションの試みとして実施されました。山本シャーリ特任講師は、「COILを海外の⽇本語教育、本学園の外国語教育及びグローバル⼈材育成のための諸活動に組み⼊れることで、より実践的な語学運用体験ができ、その中で異⽂化対応能⼒や対⼈コミュニケーション能⼒の向上につながる」と述べています。
今回のフィンドレー大学とのCOIL型授業は、以下のように4回にわたり実施されました。フィンドレー大学側の参加者は、青木利江先生が担当する日本語クラスを履修する学生たちでした。
◆セッション1(米国東部標準時間2022年1月21日19~20時/日本時間2022年1月22日9~10時)
Zoomを活用したフィンドレー大学学生・甲南大学松川ゼミ学生の交流
◆セッション2(米国東部標準時間2022年2月18日19~20時/日本時間2022年2月19日9~10時)
Zoomを活用したフィンドレー大学学生と甲南高校生徒によるプレゼンテーションと交流
◆セッション3(米国東部標準時間2022年4月21日19~20時/日本時間2022年4月22日9~10時)
Zoomを活用したフィンドレー大学学生・甲南大学松川ゼミ学生の交流
◆セッション4(米国東部標準時間2022年5月5日19~20時/日本時間2022年5月6日9~10時)
Zoomを活用したフィンドレー大学学生によるプレゼンテーション
松川ゼミ学生たちの活動内容
松川ゼミの学生は、授業の一環としてセッション1と3に参加し、セッション2、4にも松川ゼミの学生の一部がボランティアとして参加しました。
セッション1では、フィンドレー大学の学生が「大阪弁」を学んでいるということを踏まえ、学生が3つのグループに分かれ、”What is Kansai Dialect?”、”Explanation of Popular Phrases”、“About Manzai”の3つの英語によるプレゼンテーションを行いました。その後、残りの時間でフィンドレー大学の学生の大阪弁の練習、松川ゼミによるフィンドレー大学の学生への「外国語を学ぶこと」についてのインタビューを実施しました。
セッション3では、フィンドレー大学の学生が作成した大阪弁による大学紹介のスキットを学生たちが一緒にチェックし、修正作業を行いました。
そのスキットをもとにフィンドレー大学の学生たちは二つの班に分かれて実際に演じ、その様子を撮影・編集して動画を作成しました。セッション4では、その動画のプレゼンと両大学の学生たちの交流が行われました。フィンドレー大学の寮や食堂の紹介が盛り込まれており、現地の学生生活がよくわかる内容でした。
※フィンドレー大学のサイトでは、キャンパスのバーチャルツアーが閲覧可能です。キャンパスの様子がよくわかります。
学生たちからは、「もっと英語を勉強したいと思った」という声が感想として寄せられました。米国で日本語を外国語として学んでいる学生たちの頑張りに刺激を受けた様子です。実際に渡航しなくても国際交流が可能であるという意味で、教員にとっても勉強になる一連のセッションでした。
※本記事を執筆するのに、山本シャーリ特任講師による報告“University of Findlay & Konan University & Konan Boy’s High School Collaborative Online International Learning (COIL)+ Student Exchange January 22~May 6, 2022”を参考にしました。
(文学部社会学科 教授 松川恭子)