新着情報
講演でつながる甲南大学同窓会
2022年6月24日(金) 文学部新着情報 お知らせの一覧 甲南大学は長い伝統を持つ大学であるため同窓会活動が活発ですが、現役の文学部教員がそうした場で講演を行い、日頃の大学の教育と研究を社会人に還元することも多いです。さる6月18日(土)、阪神間の卒業生が主体で運営される「阪神甲南会」で、文学部教授田中貴子が「平安貴族の一日」と題して講演をしてきました。参加した約30名のOBは、ほとんどが60代以上の大先輩で、出身学部もそれぞれ異なりますが、数十年ぶりにキャンパスに戻ったかのように、和気あいあいとした雰囲気でした。
講演の内容は、「平安時代の貴族はどんな一日を過ごしていたのか?」というもので、早朝に起き出してから夜を迎えるまでの24時間を古典文学や歴史資料を用いてわかりやすくお話ししました。午前3時に起床して出勤までのしたくは約2時間もかかること、昼ご飯を食べる時間帯、そしてお付き合いのパーティーに出席するなど、貴族の一日は意外とハードです。OBの方々は興味深く聞いて下さり、『源氏物語』に関する質問が相次ぎました。甲南大学の学びを社会に伝える喜びを強く感じました。
(文学部教授・田中貴子)