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カナダで活躍する卒業生からのメッセージ/英語英米文学科「英語サミット」報告
2021年12月13日(月) 文学部新着情報 お知らせの一覧文学部英語英米文学科では毎年、12月に「英語サミット」と銘打って、卒業生による講演と甲南英語英米文学会(KEALL)のメンバーによるクイズ大会を開催しています。これまで国際協力機構(JICA)で活躍する西岡美紀さん、ニューヨークで女優として活躍する合田沙おりさんら、世界で活躍する本学科の卒業生をゲストに迎えてきました。今年はカナダのヴィクトリア大学で働く卒業生、片岡元さんがZOOMでご講演下さいました。
片岡さんは甲南大学卒業後、ヴィクトリア大学の大学院に進学し、6年間の苦学の末、修士号を取得して、現在はヴィクトリア大学の教育環境を技術的に支える部署でマネージャーとして活躍されています。片岡さんはテレビ番組「しくじり先生」風に過去を振り返りつつ、在学生に向けて、ご自身の経験と人生との向き合い方について話して下さいました。
とくに印象的であったのは、「人は誰しも完璧ではない」というメッセージです。大学院の修了に6年間を要したり、就職活動がスムーズにいかなかったりと、海外で数々の苦労を重ねてきた片岡さんですが、あとあと振り返ると、挫折は人として成長する大切な機会であったと言います。そして、挫折を経験したからこそ、仕事でマネージャーという責任ある立場に立っても、部下に優しさと理解をもって接することができると話されていました。
片岡さんは、現在はカナダで子をもつ親となり、さらに休暇には仲間とバンド活動をして充実した日々を過ごされています。過去の挫折を糧として振り返ることができるのは、現在の充実した人生があってこそのことでしょう。挫折や苦労が人として大きく成長する機会であるというご講演は、これから人生の荒波に乗り出す学生たちにとっても、心強いメッセージとなったはずです。
ご講演の後は、恒例、学生団体KEALLによるクイズ大会が催されました。英米ゆかりの映画当てクイズや、問題文が英語の発音記号で示される超難問など、英語英米文学科らしいクイズで大盛り上がりの時間となりました。
英語英米文学科では、さまざまなイベントを開催しながら、「世界のいま」に触れられる教育に力を注いでいます。ぜひ、これからも英語英米文学科のイベントにご注目ください。
(英語英米文学科 講師 浜本隆三)