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    文学部での学びを生かした先輩の紹介:廣田夏帆 氏(2018年度人間科学科卒業)

    2020年7月17日(金) 文学部新着情報

    夏季オープンキャンパスがWEBオープンキャンパスに変更されたことにより、文学部では、受験生の皆様に入学後の大学生活のイメージや将来像を描いていただくことを目的として、文学部の在学生や卒業生をご紹介していきたいと考えています。
    その最初のご紹介として、今回は、法務省矯正局所管の神戸少年鑑別所に法務技官兼法務教官として勤務されている廣田夏帆さん(2018年度人間科学科卒業)をご紹介させていただきます。

    神戸少年鑑別所 法務技官兼法務教官
    廣田夏帆さん(2018年度人間科学科卒業)

    「少年鑑別所ならではの難しさを感じながら業務に取り組む日々!」
    少年鑑別所の業務といってもイメージできる方は少ないと思います。
    少年鑑別所の業務には、「鑑別」、「観護処遇」。「地域援助」の3つの業務があり、その中の「鑑別」業務を中心に日々奮闘中なのだそうです。
    少年鑑別所に収容されている少年に対して、面接を中心に心理テストなどのアセスメントや行動観察を通じて、非行要因等の分析を行い、立ち直りに向けた処遇指針を策定するという大変重要な役割を担っておられます。

    「法務技官の仕事の魅力」
    廣田さんによると、法務技官の仕事の魅力は大きく2つあるそうで、1つは、大学時代に学んだ心理学の知識を生かして「心理の専門職として働けること」。もうひとつは、「研修制度が充実していること」を挙げられていました。

    実際に、少年鑑別所の法務技官として採用後2年間勤める中で、公認心理師の実務経験プログラムが実施されており、公認心理師試験の実務ルートで受験資格を得ることができますし、各種の学会や研究会、研修会などにも参加でき、働きながら学び続けることができる職場であると笑顔で語っておられました。

    心理学を専攻する大学院に進学せず、臨床の現場経験もないまま、いきなり現場に飛び込んだ廣田さんは、「大学で学んだことを生かしながら、国家公務員という安定した身分で心理職に就ける点は大きな魅力です。」と明るく語ってくれました。
    採用後は1か月の初任研修に加え、3か月間にわたる集合研修があるというかなりしっかりとした研修を積んで現場に出ていくそうです。集合研修では、「護身術」の検定試験もあり、その訓練はとてもつらかったそうです。でも「練習すればできないことはない」と力強く語ってくれました。ちなみに大学時代は空手部のマネージャーをされていたそうです!

    事務室所感
    廣田さんの語る姿勢、内容を伺い、すぐに甲南学園創立者の平生釟三郎の言葉「正志く,強く,朗らかに」という言葉が思い浮かびました。平生の言葉をそのまま体現している姿がとても魅力的に感じました。廣田さんの今後の活躍をさらに期待しております。
    (文学部事務室)