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    歴らぼ編集部による「歴かふぇ」の開催

    2020年1月16日(木) 文学部新着情報

     歴史文化学科では、「歴らぼ」(歴史文化らぼ)と呼ばれる活動を2014年度から進めています。その内容は、学生と教員が正課の講義とは別の枠組みとして、歴史と文化に関わるテーマを冠したグループを作り、そのグループの活動を通じて実践的に学ぶというものです。その内容については、過去の記事(2015年1月27日「歴らぼ活動と学芸員課程」、2015年5月23日「「歴らぼ」のウェブサイトができました-文学部のいま(その2)」)でも紹介していますので、そちらもご覧下さい。

     そうしたグループのひとつに編集部があります。編集部の主な活動は、「歴らぼ通信」の発刊と「歴かふぇ」の運営です。歴らぼ通信は、歴史文化学科における様々な活動をとりまとめた印刷物で、これまで11号を発刊してきました。一方、今回紹介する歴かふぇは、主に非常勤で来られている研究者をお招きし、講義では話しきれなかった研究の最前線やその苦労話しなどを、カフェのような気軽な気分で語って頂くという場で、これまで9回を開催してきました。これまでに来て頂いた講師の方々は若手研究者である場合が多く、研究の道を志した理由やその楽しさについて、身近な距離で話してもらうこともこの会の魅力と言えます。

     歴かふぇの運営はメンバーの学生が主体的に担当し、講師の選定から依頼、ポスターの作成、会の運行や司会までを全て行います。学生が始まりから終わりまでを通して担当することで、こうした企画を考えて運営することの難しさや達成感を学べると考えています。また、講師との交渉や相談を通じ、学外の研究者と触れ合うことも、学生にとってはよい刺激になると思われます。
    以下に、それぞれの企画を担当した学生の記した会の報告記事のうち、最新のものを掲載しましたので、どうかご覧下さい。(文責・鳴海邦匡)

    歴かふぇ09:石谷慎先生
     歴らぼ編集部では、第9回の歴カフェ(2019年12月18日開催)に石谷慎先生(黒川古文化研究所)をお招きし、中国訪問時のことなどを交えながら、秦始皇帝の時代についてお話頂きました。お話しの内容は、兵馬俑の謎や度量衡統一の実態など、通常の授業では聞けない興味深いもので、濃密な時間を過ごしました。文字や図ではなく、遺物そのものをよく観察して当時の歴史や文化を読みとく考古学には、文献から読みとく視点とは違ったものがあり、とても新鮮でした。 また、10月から11月に黒川古文化研究所で開催された展覧会の研究図録(写真参照)を寄贈頂いたので、興味のある方はぜひ歴文図書室でご覧ください。(2回生・住田七海)