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    シンガポールの大学・研究所を訪ねる

    2016年9月09日(金) フロンティアサイエンス学部新着情報
     8月18日〜24日まで、甲南大学の1〜3年生と大学院生(13名)が、エリアスタディーズV及びナノバイオ国際研究演習という授業の一環で、シンガポールを訪問しました。シンガポールでは、最近、「東大を抜いた大学」としてよく取り上げられるシンガポール国立大学と南洋理工大学、「国際的なバイオメディカル(生体医療工学)分野の研究開発拠点」であるシンガポール総合病院病理学棟(ザ・アカデミア)などの研究・教育機関を訪問し、現地の教授や研究者、学生たちと交流を深めました。今回は、参加した大学院生2名の声を紹介します。
     
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     みなさん、こんにちは。フロンティアサイエンス研究科修士課程1年の光田陽香です。私は、将来は海外で働くことも少し考えているので、英語を使う良い機会だなと思い、今回の国際演習に参加しました。
     初日のザ・アカデミアでの講義は正直あまり聞き取れず、ちょっと焦りましたが、夕食を兼ねた交流会では研究所の先生にシンガポールでの食生活のことを伺ったり(好き嫌いが多いので海外で働くなら、食べものが最初の問題なんです)、パキスタンからの留学生にシンガポールの印象や日常生活のことを聞いたりして、積極的に英語を使うように心がけました。その成果か、その後に訪れたシンガポール国立大学での講義はかなり理解することができました。また、最終日の南洋理工大学では、1年生の物理学実験の授業におじゃまして、学生たちに実験の内容を質問するという時間があったのですが、もうその頃には自然にコミュニケーションを取れるようになっていて、かなり少し自信をもつことができました。
     今回の訪問では、シンガポール甲南会という現地同窓会の方々との交流もあったのですが、甲南大学の卒業生が海外でもいろいろな場所で活躍していることを知って、とても心強い思いがしました。一番若い方はマネジメント創造学部の1期生の方でした。マネジメント創造学部は私たちのフロンティアサイエンス学部と同じ年にできたので、何期生という数字が私たちと共通なんです。私は4期生ですので、3学年上の先輩ということになります。年齢の近い先輩から、海外勤務のきっかけや、英語の上達法、海外での生活などについてお話を伺い、やっぱり海外で働きたいな、と改めて思うようになりました。
          
     
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     みなさん、こんにちは。フロンティアサイエンス研究科修士課程1年の江畑貴弘です。今回のシンガポール訪問では、私たち大学院生には英語で研究発表をするという課題が課せられていました。普段取り組んでいる研究の内容や成果を、現地の大学教授や大学院生に向けて発表するわけです。非常に緊張しましたが、それでも、普段から論文で見慣れている単語や表現は、あたりまえですが、ちゃんと通じるんだなと再認識することができたのが大きな収穫です。また、YouTubeで事前にシンガポール国立大学の紹介ビデオを見たり、TEDのプレゼンテーションを聞き込んだりして英語に慣れておこうとしたのも効果があったように思います。でも、その場で議論が深まったときに、言いたいことがうまく口から出てこないもどかしさもよく感じました。例えば、私がうまくいかずに行き詰まっている実験手法について、専門の方がいらっしゃったのにうまく聞けなかったとか。もっと英語でのコミュニケーションを上達したいと強く思いました。
     印象的だったのは、シンガポールはとても研究しやすい環境だということです。博士課程進学を後押ししているようで、学生への経済的サポートも手厚く、うらやましいところもありました。訪問を通して、将来を考えるときには広く海外にも視野を広げるべきだという思いが強まりました。海外で研究職に就いている自分を想像しながら、これからの大学院での勉強をがんばっていきたいと思います。
     
    (文責:大学院フロンティアサイエンス研究科修士課程1年 光田陽香・江畑貴弘、フロンティアサイエンス学部 松井淳)