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    “科学とあそぼ”でバーチャルリアリティを体験!

    2016年8月19日(金) 知能情報学部新着情報
    私たちの研究室では、バーチャルリアリティ(VR)技術の研究を進めていますが、夏の子供向けイベントである“科学とあそぼ”のために、毎年VR技術を使った作品を展示しています。
    今年、作品を作ってくれた学生は、甲南Ch.でも何度が話題になっている甲南大学プレミアプロジェクトの一つである“スーパーIT人材育成プロジェクト”からの参加者です。当初、本プロジェクト参加希望者25名に対し、最終的に残った8名の精鋭の学生が開発を進めました。
    テーマは“ハリー○ッターの世界を体験”ですが、パクリは全くありません。体験者がハリー○ッターの世界を体感するために、リアルなCGモデルを制御するプログラムを作りました。また色々な仕掛けも作りました。VRの世界に入り込むには、見るだけではなくて実際に自分が取った行動が自分に返ってくる必要があります。
    イメージがわきづらいかもしれませんので、一つの例を挙げます。今回作った家には大きなテーブルが一つあり、その上にカエルが一匹座っています。体験者がカエルをさわりにいくと、ちょうど同じ位置にスライムが置かれていて、体験者は自分が取った“カエルを触る”という行動に対し、“スライムを触った→カエルを触った”という触感が返ってきます。
    このスライム、実は参加者自身が事前に作ったもので、さらにスライムが机に置かれていることもあらかじめ見てわかっています。にもかかわらず、カエルのCGモデルが目の前に映し出されると、“気持ち悪い”といって触るのを躊躇する子供が多くいました。成功です!ただ、一つ誤算がありました。“科学とあそぼ”ではどの展示が面白かったのかアンケートをとっているのですが、VRが楽しいと書いた子供より、スライム作りが楽しいと書いた子供が多かったことです。体験しているときは歓声を上げて楽しんでくれていたのに…我々もまだまだです。
    今回の作品は子供に楽しんでもらうことを目的としていますが、実空間のモノの位置とVR空間のモノとの位置あわせを正確に行う技術が使われています。その他に研究に使える様々な要素が含まれています。これらの技術・方法は形を変え、今後の研究活動に生かされるものと思います。
    (文責:知能情報学部 教授 田村祐一)