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    農業フィールドワーク活動報告レポート

    2020年2月17日(月) マネジメント創造学部新着情報

    ―農業フィールドワークに参加したきっかけ―
    フィールドワークとは、学外へ学びの場を移して実社会が抱える問題などを現地で調査し、実際に肌で感じるという科目です。一からお米を作り、そしてそれを自分たちで販売する機会はこれから先もめったになく、お米作りの大変さや多くの時間を費やして何かを作りながら学ぶことこそ、自由な時間がある今しかできないことだと考え、参加を決めました。

    ―活動内容 -
    三重県大台町で4月から9月まで月に一度、2泊3日で活動しました。田起こしや田植え、除草作業、収穫作業などを実際に行いました。作業はとても過酷でしたが、仲間とともに協力し、声を掛け合ったり、作業中に得た気づきをみんなで共有したりして乗り越えました。
    育てたお米は自分たちで販売するため、フィールドワーク中は毎日20時頃から2時間ほど販売に関する会議を行いました。販売計画を考える際は、利益率や原価計算も私たちだけで考えるため経済・経営の実践的な勉強にもなりました。最終的には約5万円の利益を出すことができました。利益率を上げるために包装や加工にかける費用を抑えるなど様々な方法を考え、実行できたことがとても良い経験になったと思います。

    -学んだこと-
    はじめはフィールドワークへの参加を悩んでいました。しかし、一度決意して行動を起こすだけで貴重な経験と知識が得られたことにとても驚き、何事にも挑戦することの大切さについて身をもって学びました。そして、 実際に農業を体験することで普段の授業では学ぶことができない新しい知識をたくさん得ることができました。
    また、1つの食べ物にどれだけの労力がかかっているのかをより深く考えるようになりました。今までは食料廃棄の視点から考えていましたが、自分たちで作ったお米を売り、食べてもらうという課程を通じて、生産者側の視点も知ることができて視野が広がりました。
    実際に私たちが育てたお米や野菜も鹿や猿によって被害を受けたことから獣害についても学びました。獣害対策として柵を作っても、時間が経てばその柵を壊して乗り越え、田んぼや畑が荒らされます。作物に被害が出るとともに柵の補修費用も必要になります。このような農業が抱える深刻な問題についても学ぶことができました。

    -今後に活かしたいこと -
    勇気を持って一歩踏み出して参加し、厳しい作業も乗り越えてすべてが良い思い出と知識になりました。今回のフィールドワークを通じて、全く知らない分野のことでも挑戦してみることに意味があり、むしろすべてが新しい発見で面白いと感じられるようになりました。挑戦した自分への自信も得られたと思います。
    今後も迷ったら挑戦を選んで様々な知識と貴重な経験を積み重ねて行きたいと思います。
    (マネジメント創造学部 2回生 小丸 莉奈)