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    「判決を言い渡します」――模擬裁判その1

    2018年12月19日(水) 法学部新着情報
     「主文。被告人は無罪」――裁判長の声が法廷に響き渡ると、空気が少しほっと緩みました。
     法学部笹倉ゼミの模擬裁判が、とうとう本番を迎えました。
     
     4月から半年間以上、本番の3時間のためにすべてを集中させてきました。
     色々な判例を読んで事案を考え証拠を作り上げていく事案班、証拠をもとに事件について捜査・調査していく検察官班と弁護人班。訴訟指揮を行い、判決にいたる手続を考えていく裁判官班。
     
     今年度の笹倉ゼミは前期集中の開講でしたが、9月以降は「自主ゼミ」を毎週木曜日2限に行い、21人のゼミ生が1人も欠けることなく最終日を迎えました。
     
       《本番の日の朝の様子。証人役は最後の役作り》
     
     11月には公判前整理手続を行い、証拠の開示や争点整理を経て、証人尋問の練習。並行的に広報や判決の作成まで、すべてを自分たちで行いました。最後の数週間は、毎日やりとりをしたり顔を合わせたりしていたように思います。
     平生セミナーハウスでの合宿も2回行いました。
     たくさんケンカも言い合いもして、涙も流しました。
     
     でも、その甲斐あってすべての力を出し切ることができた3時間になりました。
     
      
     
     本番の朝、最後の調整です。最後に、みんなで気合いを入れました。
     「失敗してもいい。ここまでやりきった過程が大事なんだから」
     
      《さあ、本番だ!》
     
     本番開始の30分以上も前から、お客様が来られます。
     緊張感が高まります。    [つづく]

      
    〈法学部教授・笹倉香奈〉