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    参議院を見学しました!(東京研修⑥)

    2017年9月30日(土) 法学部新着情報
    2017年9月12日から14日の3日間、えん罪救済ボランティアの学生30人と東京に研修に行きました。訪問先などについて、参加した学生が執筆した記事の第六弾です。(法学部教授 笹倉香奈)
     
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    えん罪救済学生ボランティア研修の2日目(9月13日)の午後、国会議事堂参議院を見学しまし た。
     国会議事堂は建物の左右で衆議院と参議院に分かれています。建物に向かって右側が参議院です。
     参議院は衆議院とともに、日本の唯一の立法機関として日本の政治を担っています。参議院は衆議院と異なり解散がなく、任期も6年であることから、政治にじっくりと向き合える態勢が整っています。
     
     見学は1時間足らずで終わりました。手荷物検査を終えると参議院の展示物がある広いスペースに入りました。ここには実際に議場に置かれている椅子と同じものに座ることができるほか、本会議の際に叩くギャベルを触ることができるコーナーがありました。その後時間になると案内の方がガイドをしてくださり、いざ参議院の中へ入ります。まずは参議院の議上の傍聴席に座り、音声ガイドによる議場の説明を受けました。それが終わると次は天皇陛下の御休所、天皇陛下の親族が入る部屋を見学しました。それらの部屋はとても豪華で、御休所の前の広間の壁や床にも多くのこだわりがありました。そのあとは参議院と衆議院の間にある中央広間を見学しました。ここには、議会政治の基礎を築いた偉大な人物板垣退助・大隈重信・伊藤博文の銅像が置かれていました。その中に一つだけ何も乗っていない台座がありましたが、これは4人目を決めずに「政治は未完の象徴である」という意味が込められているのだそうです。外に出ると日本の各都道府県の木が植えられていました。そして最後に国会議事堂の全貌を正面から見て見学終了となりました。

     
     
     国会議事堂は、外から見ても素晴らしい建物ですが、内装も豪華で圧倒させられるばかりでした。立派な国会議事堂の建物には、その細部にまで資材や造りにこだわりが詰まっていました。特に感銘を受けたのが、国会の会期の初めの開会式の際に天皇陛下が利用する御休所です。その内装があまりにも豪華で煌びやかだったので、なかなか落ち着かない空間だという印象を受けました。
     国会議事堂を見学した学生からは、「実際にこれからの日本について話し合う場所を実際の目で見て、感慨深く貴重な体験になった。」「テレビで見たことのある場所を訪れられた喜びと、あまりの豪華さに圧倒された。」「政治を身近に感じられた。」「内装のほとんどが国産品で作られており、それがすべて人の手によって作られているのだと思うと、昔の人の強さを感じられた。」との感想があり、国権の最高機関というスケールの大きさや豪華さに学生たちは心奪われました。日本の政治が動く場所を実際に見学させていただき、参加学生一同貴重な時間を過ごすことができました。(法学部3回生・鳥居柚希)