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甲南大学×元町映画館×Harukana Showコラボイベント― 社会学科西川ゼミのメディア実践 ― レポートその3
2018年7月25日(水) 文学部新着情報
そして迎えた本番、緊張の一体感
7月3日は、1時間目に授業がない学生たちが10時には教室に集まり、臨時スタジオ作りを開始しました。ゲストのHiroyaさんも予定より早く会場へ到着、学生ディレクターが、Hiroyaさんが好きだという仮面ライダーのTシャツを着て、場の雰囲気を盛り上げます。アメリカでは機材担当のTomさんが早くからラジオ局スタジオで待機、甲南大学の教室とのインターネットの接続を確認してくれました。番組・トークのホストとゲストとディレクターが、番組構成表を見ながら打ち合わせを始めます。チームスタッフメンバーが全員揃ったところで、最後のチェック、写真、ビデオ撮影、進行記録、タイムキーパー、ストリーム配信の受信、そしてホスト、ゲストが、それぞれの配置につきます。番組開始5分前、空気が張り詰め全員の緊張が肌に伝わってきます。
いよいよ生放送、ゲストとホストとトークを支えるチームスタッフたち
番組のレギュラーホストのMugikoが、ゲストのHiroyaさんと生放送の特別番組を開始します。2人の掛け合いが空気を少しほぐし、学生ホストにトークの進行をバトンタッチ。「甲南大学と元町映画館との コラボイベント第3弾ということで、SKUチームKuma-sanがお届けします。ホストを務めますのは、わたくしMoeと、Rinoです。よろしくお願いします」。凛とした声が、スマートフォンのWRFUサイトのストリーム配信から届きました。ホスト2人、ゲスト1人の3人で話すというのは、実は、なかなか難しい。お互いが目で合図を送りながらトークを進めます。話題や流れによって会話のリズムや声の張りや笑い声の柔らかさが変わってゆきます。その声を無言で支えているのは、WRFUのスタジオのTomさんとチームKuma-sanのスタッフたちです。Mugikoがパソコン画面でTomさんに日本からの番組進行を伝え、アメリカから配信される番組の生放送を聴きながら、チームKuma-sanのメンバーがLINEを使って、ホストに時間等の指示を出します。
番組制作の現場からー形にして伝えるためのたくさんの役割、協働、手応え
1時間の番組が終了した瞬間に、番組スタッフからは、ほ〜という安堵の溜息がこぼれました。どんな番組になったかは、元町映画館のイベントレポートとHarukana Showサイト、Podcast No.381(学生が写真を撮影し文章を作成しました)をご覧ください。リスナーから「学生さんの溌剌とした突っ込み、質問も回答もまっすぐで気持ちよいです」と好評を得ました。学生たちがこの実践から学んだことは、「企画を形にして伝えるまでには、さまざまな役割があり、協働することがいかに大事で難しいか」、そして元町映画館や甲南大学教職員やWRFUラジオ局からの支援のもとで、「学生の自分たちでもできる」という手応えです。
「始めることはいつでもできる」
学生たちによる特別番組を編集して、通常のHarukana Showで再放送した時に、「若いっていいですね」とMugikoが感想を述べると、アメリカ在住の番組スタッフからは、「始めることは誰でもいつでもできます」というコメントが返ってきました。たくさんの可能性はあるけれど、何かを始めるかどうかはあなた次第。SKU-Team Kuma-sanとHiroyaさんのトークは、そんな前向きなエネルギーも届けてくれました。
(社会学科教授 西川麦子)
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