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東京拘置所に行きました!

2018.9.11(火)法学部
 連載「えん罪救済ボランティア・東京研修」第4弾です。法学部3回生の阿南里歩さんと戸玉隆大さんの記事です。
[法学部教授・笹倉香奈]
 
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 8月21日の午後に、東京都葛飾区にある東京拘置所を参観しました。最初に東京拘置所で実際に勤務していらっしゃる方から施設について説明をして頂き、その後に施設内を参観した後、質問をさせて頂きました。
 
 東京拘置所には現在、定員である3173人の約60%の人が収容されています。収容されている人たちは、東京23区内の被疑者及び被告人や、関東やその周辺地域の控訴・上告被告人、懲役受刑者、死刑確定者などの人たちが収容です。
 
 お話を伺ったあと、施設内を見学しました。収容されている人達が実際に使っている単独室や最高8人まで収容できる共同部屋を見せていただき、中にも入らせて頂きました。部屋は廊下を挟んで向かい合って並んでいますが、収容されている人同士がお互いを認識しあわないよう、廊下側の窓ガラスには、特殊なガラス窓が使用されており、部屋の中から他の収容者の顔が見えないようになっていました。また、外に面した窓ガラスには格子などはなく、強化ガラスを使用することにより、部屋の圧迫感が軽減されるという配慮もなされていました。部屋にはトイレ、布団、など必要最低限の備え付けがあります。部屋はそれほど広くはないですがテレビも備え付けられています。私物も少しなら持ち込むことができ、持ち込めなかった私物は、一定量であれば国により保管されるとのことでした。
 
 また、拘置所の中で処遇されている受刑者が刑務作業を行っているところも見学させて頂きました。刑務作業は、受刑者の社会復帰を目的として行われており、どの受刑者も真剣に取り組んでいました。刑務作業としては、営繕工場や補洗工場や調理工場での勤務があります。刑務作業の他に収容者は一日に30分の運動することができ、その場所も受刑者と被疑者・被告人とで別々の場所が設置されています。受刑者の運動する場所はグランドであり、被疑者・被告人は12階にある策で囲まれた場所で運動を行います。また、12階の運動場所や部屋からは、近所の住民との話し合いにより、外の景色が見えないように作られています。
 
 被疑者・被告人と受刑者が収容されていましたが、被疑者・被告人のような未決拘禁者には刑務作業は行いません。日中はほぼ自由時間で、裁判所に護送されて出かけたり、運動をしたり、弁護士と接見したりします。しかし、長時間拘束されている事実には変わりなく、その点においてまだまだ日本の司法制度には課題があるようにも感じました。 
 
 大学内での勉強だけではなく、実際に施設を見学させて頂くことで、より見識を深めることができ、貴重な体験をすることができました。これからも司法の問題点や改善点を考えながら、法律について学んでいきたいと思いました。

 
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